【配達業界必見】運送会社の事故&軽貨物配送の業務委託ドライバーが事故を起こしたときの対処法

ドライバー事故 対処

大手運送会社とは違い、小規模配送会社や軽貨物業界ではドライバーの事故に関するマニュアルが整備されていないことがほとんど。

とはいえドライバーの事故は会社の評判・信用を下げる一因にもなりますし、万一の際はきちんと対応したいところです。

 

そこで今回は、運送会社や業務委託ドライバーの事故における対処法を詳しく紹介したいと思います。

会社側だけでなくドライバーにも役立つ情報が満載です。ぜひみなさんご一読ください!

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運送会社や業務委託ドライバーの事故は増えている

弊社深瀬が勤務していた大手運送会社の調べによると…

2021年12月に全国で起きた事故のうち、配送歴1年未満のドライバーによる事故が47%。

その内32%が、20代のドライバーによる事故でした。

 

需要が高く敷居は低いため、配達業=カンタンな仕事だと思いドライバーを志す人は多いでしょう。

それゆえ運転や事故に対する認識が甘いドライバーが増えていて、幸いニュースになるほど大きな事故こそないものの、近年ドライバーによる事故は増えているのです。

引用元:docomo Drivers Support『全国交通事故の件数や場所、交通事故の種類さらに交通事故が起きる時間帯』

 

 

 

運送会社の事故/業務委託ドライバーの事故でとるべき対応は?

交通事故

配達業にとって事故は身近な危険であるものの、それゆえに”もしもの備え”ができていない会社・ドライバーは多いことでしょう。

ドライバーが事故を起こしてしまったらどんな対応をすべきなのか、それをここでしっかり押さえていってください。

 

 

まずは相手の状態を確認!

事故時の対応手順は、相手の状態によって異なります。

そのため、どんな事故であっても相手の状況を確認することを最優先で行うようにしてください。

 

相手がケガをしていなければ…:
1.警察に連絡
2.警察待ってる間に所属先の会社(元請会社)に状況を連絡

 

相手がケガしてれば…:
1.救急車に連絡、とにかくケガ人の救助を優先。
2.その後警察所属先の会社(元請会社)に状況を連絡

万一事故を起こしてしまったら、誰しも動揺してしまうことでしょう。

しかし「まずは相手の状況を確認すること」だけ覚えておけば、その後自分がどう動くべきなのか判断できるようになります。

ケガを負った人がいればケガ人を優先、それだけは忘れず心に刻んでおいてください。

 

荷物のことは会社側が対応

運転指導 荷物のお届け 配送ノルマ 配送

配達中の事故となると、やはりドライバーにとって気がかりなのは積み荷でしょう。

車両事故の際は警察の現場検証に30分~1時間前後かかり、事故の規模によってはその間荷物の積み替えもできません。

事故を起こしてしまったこともさることながら、ドライバーは事故後の荷物対応についても悩んでしまうことでしょう。

 

しかし荷物のことについては、会社側が連絡・対応をすることになります。

ドライバーは事故現場に残り、事故の相手や警察への対応にだけ集中するようにしてください。

 

ドライバーの事故で会社側がすべきこと:

  • 事故状況の確認
  • 事故現場の位置(住所)確認
  • 会社スタッフを事故現場に派遣(人員に余裕がある場合)
  • 積み荷の委託会社の責任者へ連絡
  • 積み荷の配達再開手配

 

周囲に協力を呼び掛けることも大切

呼びかけ 助けを求める SOS

事故の際、周りに人通りがあるようなら周囲に協力を呼び掛けることも大切です。

車両事故の場合は特に色々すべきことがありますが、すべて1人でこなすのは難しく、戸惑ってしまう分救急車や警察の到着にも時間がかかってしまいます。

事故を起こしてしまったショックで上手く行動できない可能性もありますから、有事の際は周りの人に声をかけ、救急車の要請などを手伝ってもらうようにしましょう。

 

車両事故の際にすべきこと:

  • ・負傷者の救護(救急車の要請)
  • ・事故車両の移動
  • ・警察へ連絡
  • ・目撃者の確保
  • ・保険会社へ連絡

参考:JAF『[Q]交通事故を起こしたら、加害者はどうするべきですか?』

 

 

運送会社の事故/業務委託ドライバーの事故に会社が備えられることは?

配送会社 運送会社 軽貨物ドライバー

ドライバーの事故はいつ起こるか分かりませんから、会社側がすべきは万全の備え。
万一の時に会社やドライバーを守れる準備をしておくと安心です。

 

では運送会社や軽貨物業界の元請会社が事故に備えられることは何か、それをここで紹介したいと思います。

 

全車にドライブレコーダーを設置!

ドライバーを雇っている・契約している会社が事故に備えてできること、それはドライブレコーダーの設置です。

事故はいつどこで起こるか分からないことであり、有事の際常に人の目があるとは限りません。

目撃者がいない事故の場合、例え相手に非があったとしても、ドライバーが不利な立場に立たされる可能性もあるのです。

 

走行中の車両どうしの事故で目撃者がいなければ、お互いの証言のみで保険の負担割合は決まってしまいます。

もし対歩行者・自転車の事故で信号無視の事実があったとしても、証言がなく相手側もそれを認めなければ、完全に車両側の過失として扱われること必至です。

特に大きい事故はドライバーの気が緩みがちな業後に起きることが多く、夜間人通りがない場所での事故は目撃者0であることも珍しくはありません。

 

ドライバーの事故は会社の信頼をも左右することですから、目撃者がいない事故でもドライバー・会社の立場を守るためにできる対策は講じておくべきでしょう。

そのためにも、ドライバーが乗る車両すべてにドライブレコーダーを取り付ける、これをぜひ配達業界の常識として定着させてほしいと思います。

 

事故の際の対応・補償を明確にしておく

交通事故 運転事故 ドライバー 運送会社 配送

多くのドライバーにとって衝撃的だと思いますが…
実は事故の際、所属会社・元請会社はすべての金銭的負担を担ってくれるわけではありません。

 

もちろん事故の負担をすべてカバーしてくれる会社もありますが、中には免責だけドライバー負担、最悪の場合すべて自己負担となる企業もあるのです。

会社側としては「事故の補償範囲は入社・業務委託時の契約書に記載されているから、ドライバーも了承しているはず」という認識でしょう。

しかし契約書にサインする際、記載事項を逐一読み、入社後も契約内容をきちんと把握できているドライバーはごく少数。

事故が起こってから「何故すべて補償してくれないんだ」と憤りを覚えるドライバーの方が圧倒的に多いのです。

 

ドライバーの事故をすべて会社側の負担でまかなえない場合、事故後ドライバーが労基署に訴えるケースもあります。

労基署は労働者の味方として働きかけてきますから、ひと悶着起こるのは避けられないでしょう。

労基署とトラブルが起きれば、会社の評判が下がる可能性も否めません。

 

そうならないためにも、会社側は契約前のドライバーに対し”事故の際の会社の補償範囲”を明確にしておくことが大切です。

例えば契約書を提示する際、事故の際の補償について別途口頭で説明すると確実でしょう。

 

 

車両以外でも起こり得る!運送会社の事故/業務委託ドライバーの事故

配送ドライバー 軽貨物 運送

実は車両事故だけでなく、ドライバーの事故は車の外でも起こる可能性があります。

配達中は車両事故以外にどんな事故リスクがあるのか、ここでしっかり確認していきましょう。

 

台車による事故

荷物 配送 お届け 台車

これは特に運送会社に多い事故ですが、車両から積み荷を降ろし、台車で運んでいる最中にもアクシデントは起こり得ます。

一度にたくさんの荷物を運ぶ機会が多い配送会社のドライバーは、台車に背丈ほどの荷物を載せて運ぶことも。

効率を考えれば仕方のないこととはいえ、荷物を高く積み上げれば前方の視界は遮られてしまいます。

 

それにより台車が人にぶつかりやすくなり、接触事故・転倒事故が起こってしまうのです。

実際弊社の深瀬も、大手運送会社に勤めていた際、社内で台車による事故を多数見聞きしています。

特に車両が入れないような狭い路地が多い都心部で台車による事故は多いです。

 

ドライバーのみなさんは、台車を利用する際はぜひ荷物の高さ・スピード・周囲の状況に注意を払うようにしてください。

 

 

荷物を抱えている際も注意

配送ドライバー

車両や台車から離れた後も、気を緩めると事故の危険があります。

意外に思われるかも知れませんが、荷物を手で抱えている最中にも事故は起こってしまうのです。

 

例えば荷物が少し当たっただけでも、高齢の方にとっては転倒の原因となりえます。

対人事故の他にも、荷物でこすり壁にキズをつければ対物事故に。大きな荷物や長い荷物を運ぶ際は、天井の電球を破損させる恐れもあります。

 

このように、配達中はどんな時も事故は起こりえるのです。
車や台車を利用していない時も、気を緩めず荷物を送り届ける…その意識がドライバーには必要不可欠です。

 

 

運送会社の事故/業務委託ドライバーの事故が起きた後に大切なこと

もちろん事故そのものへの対処も大切ですが、事故を起こしてしまったドライバーにも適切な対応が求められます。

事故直後のドライバーには何が必要なのか…ここではその答えを紹介したいと思います。

 

ドライバーのメンタルケア&運転研修

運転 配送 軽貨物

 

小規模な運送会社や軽貨物業界は、配達の需要が高まる昨今、ドライバーの人手不足に悩まされていることでしょう。

また軽貨物業界の場合、ドライバーは個人事業主ですから、無理をしてでも働きに出ようとするかも知れません。

そうした事情から、事故を起こしたとしてもドライバーを翌日から配車させている会社は、意外に多いのではないでしょうか?

 

しかし事故直後のドライバーをそのまま通常業務に戻らせるのは、ドライバーにとってだけでなく会社側にとっても非常に危険。

事故を起こしてしまうということは、ドライバーの運転に何か問題があるのかも知れません。

さらに事故直後のドライバーは精神的にストレスを抱えているため、業務中にさらなる事故を引き起こしてしまう可能性も高いです。

 

たとえどんなに人手が足りなくても、事故後のドライバーにはメンタルケアおよび運転研修が必須。
数日かけて、丁寧にケアを行うのが理想といえます。

人手が足りないからと事故を起こしたドライバーを放置してしまうと、会社側にとっても大きなリスクとなりえるのです。

 

『事故直後に「不眠やいらいらがある」は遺族で22%、加害者で60%。「感情がなくなる」は遺族17%、加害者55%。「突然、事故のことを思い出す」は遺族41%、加害者73%と、いずれも加害者の方が多かった。
・・・調査を担当した科警研交通科学第2研究室の藤田悟郎室長は「突然、加害者になったという社会的な意味での恐怖が原因」と分析。
「多くの人は治療を必要とする可能性が高い」と指摘する。』

引用元:日本経済新聞『一瞬の油断、加害者に深い心の傷 支援難しく 癒やされぬ輪禍 事故の背景(4)』

 

アンビシャスならケアも研修も同時に可能!

運転指導 コンサル 軽貨物配送の運転指導とは

事故後のドライバーにはメンタルケアと運転研修が必要不可欠。
とはいえドライバーのケアと研修に割く時間も人でも足りない…それが小規模運送会社や軽貨物業界のジレンマなのではないでしょうか。

 

事故後のドライバーのケアにお困りなら、ぜひアンビシャスにご相談ください。

アンビシャスの運転指導は、経験豊富で人当たりの良いスタッフがドライバーに同乗。
運転指導だけでなく、メンタルケアを同時に行えるのが魅力です。

 

ドライバーが1番心を開きやすい運転中の車内でのケア&研修となるため、ドライバーを下車勤務にする必要もありません。

事故後のドライバーをしっかりケアしつつ通常業務も行えるのが、アンビシャスの運転指導の強みです。

 

アンビシャスが提供する、軽貨物配送ドライバーのメンタルケア

 

 

ドライバーのケア&研修が一度にできる!運送会社の事故/業務委託ドライバーの事故後のケアはアンビシャスにお任せ!

運転指導 配送ドライバー 軽貨物

 

 

配達業界にとって身近なリスクであるはずの、ドライバーによる事故。
こちらの記事をお読みになって、「事故対策はできていなかった…」と感じた会社・ドライバーも多いのではないでしょうか。

 

事故の際はどうしても慌ててしまうものですが、まずは相手の状況を確認し、適切な対応を心がけることが大切です。

そして事故後に必ずすべきドライバーへのメンタルケア&運転指導を、勤務中にマンツーマンで行えるのはアンビシャスだけ。

事故直後のドライバーのケアにお困りなら、ぜひアンビシャスにお気軽にご相談ください!

 

 

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