【超重要】軽貨物運送の業務委託ドライバーが契約前に知っておくべきこと

業務委託 ドライバー 事故

ネットショッピングが盛んにな昨今、荷物を届けるドライバーの需要は高く、配送業は今最も注目される仕事の1つです。

中でも軽貨物ドライバーは敷居が低く、誰でもチャレンジできる仕事として、多くの人が元請け会社と業務契約を交わしています。

このように、契約書にサインを済ませれば仕事をスタートできるのが軽貨物ドライバーの魅力ですが…

その契約内容、みなさんはきちんと把握していますでしょうか?

 

今回紹介したいのは、元請け会社との契約前に軽貨物ドライバーが知っておくべきことについてです。

簡単に始められる軽貨物ドライバーですが、実は契約後に後悔する、なんてことも多々あります。

そこで軽貨物ドライバーを目指している方のために、
アンビシャス代表の深瀬と、保険代理店オーナーで元ドライバーの渡邊さんが、軽貨物ドライバーが契約前に知るべきことについて熱く語ってくださいました。

 

 

【今回お話を伺った方】元ドライバー&保険代理店代表の渡邊さん

軽貨物配送ドライバーの保険
今回お話を伺ったのは、
損害保険代理店の代表を務める、渡邊 弘達(ワタナベ ヒロタツ)さん。

実は渡邊さんは、保険業界に入る前の15年間、大手配送会社に勤務していた元ドライバーです。

アンビシャスの深瀬同様、渡邊さんも「軽貨物ドライバーはもっと契約に慎重になるべき」という思いがあり、

元請け会社と契約する前に軽貨物ドライバーが知っておくべきことについて、たくさんお話を聞かせていただきました。

 

長年運送の世界にいた渡邊さんは、業務委託ドライバーの保険に関する相談に真摯に対応。

補償内容・保険料の見直しから、自動車事故に特化した弁護士の紹介まで。ドライバーの悩みに寄り添ったサポートを行っています。

保険に関することでお悩みの方は、ぜひ株式会社ワタナベオフィスまでご一報ください!

 

荷物による事故も多い!?軽貨物ドライバーは貨物保険の補償内容もチェックして

業務ドライバー 事故
貨物保険とはその名の通り、軽貨物ドライバーが運ぶ荷物に関する保険のことです。

軽貨物ドライバーは運転時だけでなく、荷物を運ぶ最中にも事故と隣合わせ。

ですから配送関係の会社のほとんどは貨物保険に加入しています。

とはいえ元請け会社が貨物保険に入っているから安心…とはいきません。

 

契約前に補償内容などをきちんと確認しておかないと、

事故が起こってから「保険適用にならないから、自分でお金を払って」と言われてしまう可能性があります。

 

お客様の荷物を扱う仕事だからこそ、業務委託契約前に貨物保険について以下の6点を確認するようにしましょう。

1.貨物保険に加入しているか?

2.業務委託となるドライバー側も補償対象となるのか?

3.免責金額(※後述)はいくら設定されているか?

4.免責がある場合、支払いはドライバー負担となるのか?

5.荷物1つに対し、いくらまでの補償か?

6.第三者賠償(※後述)はあるか?

 

貨物保険の補償対象となる事故一例:

・積込み・荷下ろし中の破損

・荷物を台車で運搬中、人にぶつかってケガをさせてしまった。

・台車で床を傷つけてしまい、修繕を求められた。

・転んでしまい荷物を壊してしまった。

・運転中に積み荷が崩れ、荷物が潰れてしまった。

 

保険の免責金額とは?

免責金額とは、保険金が支払われない、自己負担となる金額のことです。

例えば免責金額を5万円に設定している保険の場合、5万円以内の事故などには保険が適用されません。

免責を設定するとその分保険料は安くなりますが、万一の時の補償金額は小さくなるというわけです。

免責は貨物保険だけでなく、後述する自動車保険など色々な保険に設定できるようになっています。

 

第三者賠償とは?

第三者賠償は、貨物保険の中の補償の一種。

荷物や台車によって人やモノを傷つけてしまった際、第三者賠償に加入していると保険金が支払われます。

台車使用中や大きな荷物を運ぶ際など、軽貨物ドライバーにとって荷物による事故は身近な存在です。

第三者賠償に加入しているかどうか、これは業務委託契約先を選ぶ大きな基準の1つといえるでしょう。

 

車をレンタルするなら自動車保険の補償も確認

業務委託ドライバー 事故
自身が所有する車でドライバー業を始める場合は、個人で自動車保険に加入しなくてはなりません。

一方配達に使用する車を契約会社側からレンタルするとなると、自動車保険は会社側が申込んだ内容になっています。

どんな補償があり、いくらまで保険がきくのか…保険内容を把握していないと、万一の時に大変です。

 

会社から車を借りて軽貨物ドライバーを始めるという方は、契約前に会社の自動車保険に関して以下3点を確認してみてください。

1.対人・対物・人身傷害・車両(※後述)、どの保険に加入しているのか?

2.免責金額はいくら設定されているか?

3.免責がある場合、支払いはドライバー負担となるのか?

 

自動車保険の種類は4つ

業務委託ドライバー 事故

実は自動車保険には4つの種類があり、それぞれ補償内容が異なります。

これらは保険加入者が任意で加入できるため、例えば「車両保険にだけは入っていない」というケースも。

未加入であれば万一の際に保険が降りないわけですから、

契約する会社から車をレンタルする際は、会社側で入っている自動車保険の詳細を把握しておく必要があるのです。

 

・対人賠償保険:対人事故の賠償金に関する保険。ほとんどの方が免責金額を0に設定している。

・対物賠償保険:対物事故の賠償金に関する保険。対人と同じく、免責金額は0に設定されることが多い。(3万円/5万円の場合もあり)

・人身傷害保険:運転者含め、事故時の車に同乗するすべての人に関する保険。ほとんどの方が免責金額を0に設定している。

・車両保険:車両自体に関する保険。保険料を安く抑えるために、1番重要度の低い車両保険には未加入か免責金額を設定する方が多い。

 

「対人や対物など他の補償を充実させたいから、車両の補償は安くていい」と、自動車保険の中でも車両保険は軽視されがちです。

しかし軽貨物ドライバーの仕事では、車両保険にお世話になる機会もたくさんあります。

 

意外に思われるかも知れませんが、

配達中ドアや車にカギをかけないことが多い軽貨物ドライバーにとって「車の盗難」は非常に恐いトラブルです。

車両保険があれば盗難をはじめ、車自体の事故やトラブルもカバーできます。

会社に借りた車を運転する場合には、車両保険にも加入している会社と契約すると安心でしょう。

 

車両保険の補償対象となる事故一例:

・当て逃げ・いたずら

・車両同士の接触事故

・単独での事故(一般車両保険に限り補償される)

・車の火災(タバコの火などによる偶然の火災事故)

・車の盗難

 

業務災害補償保険が事故後の生活を左右する!

業務委託ドライバー 事故
ドライバーに限らず、仕事中の事故は労災保険が降りるから大丈夫,,,と考えている方は多いでしょう。

しかし精神的な病や過労も労災認定されるようになっている現代、公的な保険である労災ではお金をまかないきれないことも珍しくはありません。

そこで、労災保険の上乗せとして、会社が「業務災害補償保険」に入っているかも重要になってきます。

 

業務委託ドライバーはあくまで個人事業主として働くことになるため、勤務中の事故などで仕事ができなくなければその間は無給です。

入院・通院・事故で会社を休まざるを得ない時に補償してもらえるかどうか…

それは業務災害補償保険の加入の有無にかかっているといっても過言ではないのです。

特に運転未経験者やドライバー業初挑戦となる方は、事故を起こしやすくケガのリスクが高いといえます。

契約する会社が業務災害補償保険に入っているかどうか、これも契約前に確認しておくべきことの1つです。

 

ドライブレコーダーの設置はマスト!

業務委託ドライバー 事故
運転という事故と背中合わせの仕事をするドライバーの車には、ドライブレコーダーの設置がマスト。

最近は月数百円で追加可なドライブレコーダープランを保険会社も展開しているほど、
ドライブレコーダーは車にとって重要なアイテムなんです。

 

車両による事故は、事故が起きた状況がどんなものであったかによって、保険でカバーできる金額過失割合が変わります。

そのため状況説明は事故にあった当事者たちだけでなく、目撃者の情報が非常に大切。

とはいえ周囲に人がいる状況で事故が起こるとは限らないため、事故の様子を記録に残せるドライブレコーダーがあると安心です。

自分の身を守るためにも、配達用の車にはドライブレコーダーの設置を強くおすすめします。

 

車をレンタルしてドライバー業を始めるのであれば、

貸し出される車にドライブレコーダーは搭載しているかもぜひ確認するようにしてください。

 

年間36万円!?車のレンタルにもお金がかかる

業務委託ドライバー

 

最初は余裕がなく、自分で配達用の車を用意できないかも知れません。

しかし軽貨物ドライバーを続けるつもりなら、ずっとレンタルするより買う方が断然お得です。

軽貨物ドライバーの車のレンタル料は、月3万円ほど。

これを年間計算すると、1年で36万円…

つまり数年すれば車を購入できるほどの金額をレンタル料として元請け会社に支払うことになります。

軽貨物ドライバーを続けたいと思う方は、車とドライブレコーダー、この両方を自前で揃えるといいでしょう。

 

サインするだけで終わらない!契約前に自分から質問する姿勢が大切

業務委託ドライバー 事故
昨今は軽貨物ドライバーの需要が高く、元請け会社は一刻も早く人手が欲しいと思っています。

つまり求人広告や面接で会社側から提示されるのは、

ロイヤリティの高さなど、基本的に軽貨物ドライバーにとってメリットとなる情報のみ。

契約書に書かれている保険やレンタル料などについては、逐一説明されないのが現状です。

「聞きにくい内容だから」と後回しにしてしまうと、万一の時に後悔するのはあなた自身。

これから軽貨物ドライバーになるという方は、

ぜひ今回の記事で紹介した内容を押さえ、自分から会社側に尋ねていく姿勢をもってください。

 

最後に、保険に加入しているからと言っても、事故が起きれば良い事は一つもありません。

最優先にするべきは安全第一です。時間に追われ、サービスを優先して、安全を疎かにしては本末転倒です。

 

あなた自身が会社の代表として安全で安心なドライバーであることが、信頼を得て、高待遇で、働きやすい環境を作る一番の近道です。

自分のため、会社・同僚のため、家族のためにも、無事故を達成してください。

 

 

アンビシャスでは、軽貨物ドライバー向けの運転指導サービスを提供しています。

「運転に自信がない」「事故を起こした後で不安…」とお悩みの方は、

ぜひお問い合わせフォーム・LINEよりお気軽ご相談ください!

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