事故後はアフターケアが必須!軽貨物配送の事故における対処法&予防策

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運転ありきの軽貨物配送業にとって仕事中の事故は、命・職・生活に繋がる最も致命的なダメージとなります。

しかし、”もしもの備えの重要性”をわかっている“つもり”で、実際には事故が起きてから慌ててしまうというケースが少なくありません。

実際配送会社にドライバー向けの教育サービスを提供する弊社・アンビシャスも、事故にあった/起こしたドライバーへの同乗依頼をいただくことがあります。

軽貨物配送にとって事故はまさに緊急事態。
いつ起こるか分からないからこそ、あらかじめ対策しておくべきといえるでしょう。

そこで今回は軽貨物配送で事故が起きた時の対処法や今すぐできる予防策を、実例を交え解説したいと思います。

軽貨物配送に携わる方は必見です。
ぜひ最後までご一読ください。

 

弊社が見てきた軽貨物ドライバーの事故

アンビシャス代表の深瀬は、配送歴30年以上のベテランドライバー。
軽貨物の事故を多く目にしてきました。

ここではまず、弊社の深瀬が実際に目にしてきた軽貨物ドライバーの事故事例を2つご紹介します。

 

事故事例1:日頃の意識が惨事を回避

軽貨物配送 ドライバー 安全運転1つ目の事例は、無茶な運転しない、安全意識の高いドライバーが経験した事故についてです。

配送中、交差点に入ったところでその事故は起きました。

信号が青であることを確認し直進しようとしたところ、「ドンッ」という音と衝撃があり急停止。

左の道路から少年が飛び出し、車に衝突した衝撃音でした。

幸いその少年は車の角にはじかれる形で、大事に至らずに済みました。

まだ幼い少年は信号無視の危険性を分かっておらず、家路に急ぎ赤信号で交差点に飛び出してしまったのでしょう。

夕刻で人通りが多かったため目撃証言が多数あり、ドライバーの責が大きく問われることはありませんでした。

あわや大惨事という事故でしたから、ドライバーも少年の無事を確認し胸をなでおろす思いだったはずです。

とはいえ当のドライバーは事故を経験し精神的に相当まいってしまい、ドライバーの身を案じた元請会社から深瀬に同乗の依頼がきました。

同乗当日、事故を起こした場所に差し掛かり深瀬が確認したところ、少年が飛び出した道と交差する道路の間には家が建ち、完全に死角となっていました。

この時深瀬が感じたのは、ドライバーの日頃の意識が大惨事を回避したということです。

そのドライバーは普段から安全運転を心がけ、必要な時以外はアクセルから足を離していました(構えブレーキ)。

また車を大切にする意識も高く、毎日車をキレイにして大切に扱っていたそうです。

こうしたドライバーの車に対する意識は、運転にも必ず表われます。

安全運転や車を大切にする意識がドライバーにあったからこそ、少年は救われたといえるのです。

この事例のように”見えない恐怖”は軽貨物業界では特に身近にあり、いつドライバーを襲うか分かりません。

だからこそ日頃から、「構えブレーキ」をはじめ安全運転に対する高い意識が重要になってくるのです。

 

事故事例2:車への意識と運転の質の関連性

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次に、車内の整理と事故リスクの関係をお話します。

事故を起こしてしまったドライバーの様子を見てほしいと元請会社から相談がありました。

代表の深瀬がまず見たのは、そのドライバーが乗っていた車です。

見た瞬間、「これは事故を起こしても仕方ない」と感じました。

なんと軽貨物配送用の小型車に、これでもかというほどゴミが溢れていたのです。

助手席いっぱいにゴミや書類が詰め込まれ、足の踏み場もない状態。
入りきらないものは後部座席にも置かれている有様でした。

ペットボトル 散らかり

そうした状態の車を走らせれば、運転中の揺れでペットボトルなどが足元に転がりいざという時にブレーキを踏めなくなる可能性さえあります。
ゴミが運転席に落ちれば当然操作に支障が出るでしょう。

そうでなくても人は視界の端に映るものに意識が向いてしまうものです。
ゴミだらけの車では集中して運転できるはずがありません。

日頃の習慣が、安全にまで影響を及ぼす典型的な事例でした。

 

軽貨物ドライバーの事故防止は整理整頓から!?

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車を運転する以上、事故の可能性はどんなドライバーにも少なからずあります。
その可能性をいかに0に近づけるか、それが軽貨物配送業とドライバーの使命ともいえるでしょう。

そこで弊社・深瀬が提唱するのは、整理整頓の徹底です。

一見関係ないように思えますが、実は片付け意識と事故率には密接な繋がりがあります。
ここではその理由と実例をご紹介したいと思います。

 

整理整頓だけでも人は変わる

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掃除が趣味という方もいますが、多くの人にとって片付けは面倒くさいと感じるものかもしれません。
できればしたくないという方が大多数でしょう。

その面倒さを乗り越えられるのは、気持ちの切り替えをコントロールできるということです。

整理整頓を習慣化することでオンオフの切り替えとなり、仕事にも専念できる状況を作っていると言えます。

また仕事道具である車をキレイにすることは、会社の”顔”としての身だしなみを整えることと同義。

ヨレたシャツや寝ぐせ頭がお客さんに良くない印象を与えるように、汚い車に乗っていればそれだけで会社のイメージは悪くなります。

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車を大切に扱い常にキレイにしている人は、周りにも意識が向けられていると取れます。
それはすなわち、運転中常に周りの状況に気を配れる証でもあります。

先にお伝えした事故事例からもお分かりいただけるように、車をキレイにできるかどうか、それだけで軽貨物ドライバーの事故率は大きく変わってくるのです。

 

整理整頓には+@の効果も

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整理整頓をすると、ドライバーの事故率を下げられるだけでなく、他にも色々な効果が期待できます。

ではその「+@(プラスアルファ)」の効果とはいったい何か。
代表の深瀬が大手運送会社に勤めていた頃の実例を交え、整理整頓がもたらす他の効果についてもお伝えします。

営業成績の向上

深瀬が大手運送会社の営業所に勤務していた当時、一風変わった所長がおりました。

就任するやいなや、「この営業所の車両200台を全部キレイにしろ!」とドライバー全員に号令をかけました。

朝の送り出しを所長自らが行い、その際車やドライバーの身だしなみを1人ひとり確認します。

基準を満たさない場合は出車不可で、ドライバーは再度車庫に戻り車や身なりを整えなくてはなりませんでした。

初めは「何故こんなことをさせられるのか」、多くのドライバーが半信半疑だったようです。

しかしその所長のもとでは、ドライバーの事故率だけでなく営業成績までも目に見えて改善していきました。

このように、会社の”顔”として恥ずかしくない身だしなみを徹底したことが、お客様からの評判が上がり売上げに繋がる結果を導きました。

また、車の清潔さや身だしなみが整えられることで、ドライバー達の活気、ひいては支社全体の雰囲気も向上していきました。

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整理整頓の意識を徹底させるべく、トイレをはじめ営業所内各所に格言の張り出しを実施。

誰もが目にするところにあるため、最初は渋々従っていたドライバーも、徐々に自発的に車を掃除・身だしなみにも気を遣うようになっていきました。

こうして深瀬が勤めていた営業所は、雰囲気良く営業成績良好な、事故の少ない働きやすい場所に生まれ変わったのです。

「掃除は最も簡単な修行法である」、これは深瀬が身をもって体感し、今でも大切にしている教訓の1つとなっています。

 

代表深瀬が経験した事故―アンビシャスが軽貨物の事故に強いワケ―

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先に事故事例を2つご紹介しましたが、かくいう弊社代表の深瀬も過去に事故を経験しています。

10tトラックで高速道路を運転中、出口付近に並んでいた車に追突してしまったのです。

ドライバー特有の寝不足に加え、昼食の満腹感がもたらした”居眠り運転”による事故でした。

幸いぶつかった運転手に大事はありませんでした。
このように深瀬も大事故を起こしてしまった経験があるのです。

だからこそ事故を起こすドライバーの癖を見逃さず、当事者の心境も理解できます。

軽貨物業にとって交通事故とは、日常的に起こる確率が高く、かつ最も致命的なダメージです。

事故を起こした当事者しか分からないことにも、しっかりと寄り添ってくれる存在としても、私たちアンビシャスは多くのご依頼をいただいております。

代表・深瀬の苦い経験は、同じ軽貨物配送業界で働くドライバー / 元請会社の未来を守るために活かされています。

 

超重要!事故後にすべき”軽貨物ドライバーへのケア”

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過去に事故経験のある深瀬が警鐘を鳴らすのは、軽貨物配送業界において事故後のドライバーに適切なメンタルケアが提供されていないという点です。

軽貨物ドライバーは元請会社と契約を結び仕事を引き受け、独立した働き手として生計を立てています。

万が一ドライバーが事故を起こしても、元請会社はその後何をしてあげたらいいのか分からない、または業務に追われ、ドライバーのメンタルケアにまで手が回らないかもしれません。

しかし事故後のドライバーは精神的に追い詰められていて、とても仕事に集中できる状態とはいえません。
そんな中でも個人事業主として働くドライバーは、仕事に出るしかないのです。

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精神的に辛い状態で運転すればどうなるか。
暗い顔でお客さんの前に出るため印象が悪くなることはもちろん、最悪の場合、再度事故を起こす可能性すらあります。

とはいえ精神的に追い込まれたドライバー本人は自分の状態を認識することが難しく、また仕事をもらっている元請会社には言い出しにくい問題でしょう。

つまりドライバーの事故は元請会社にとって他人事ではなく、むしろ適切なメンタルケアを積極的に提供すべきなのです。

弊社アンビシャスでは、運転指導だけでなくドライバーのメンタルケアも同時に行える、運転コンサルタントサービスを提供しています。

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事故にあった/起こしてしまったドライバーは、一見普段と変わらなくても精神的に負担を抱えている状態。

仕事に支障が出る可能性が高いため、適切な指導とメンタルケアを行い、再発防止・契約継続を促すことが重要です。

またアンビシャスでは他にも、ドライバーへの適切な対応を社内で完結可能にするスキルが身につく、管理者向けのセミナーも行っています。

“もしもの備え”を「万全」にしたいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

アンビシャスが提供する、軽貨物配送ドライバーのメンタルケア

 

事故後の軽貨物ドライバーのメンタルケアもお任せ!運転指導コンサルタントならアンビシャスにご相談ください

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ご紹介した防止策を徹底しても、事故の外的要因まで0にすることはできません。
常日頃気をつけていても、いつドライバーが事故にあってもおかしくはないのです。

そして事故を経験したドライバーは、周りが思うよりも精神的なダメージが大きく、仕事に集中できない状態に陥ります。

そこで事故後のドライバーには元請会社側から適切なメンタルケアを提供し、積極的にサポートすることが重要です。

アンビシャスでは実際に事故を経験したからこそできる、ドライバーの事故防止指導&メンタルケア、そして社内管理者の育成サービスを提供しています。

「ドライバーが事故を起こした、どうしよう…」となる前に、ぜひアンビシャスにご相談ください。

みなさまからのお問い合わせ、お待ちしております。

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